路上のたばこ吸い殻もプラスチックゴミ!!
プラスチック問題に積極的に取り組んでいるヨーロッパの国々を訪れたときの違和感を
覚えました。
スーパーではプラスチックバックの代わりにマイバックを持っていく人が多い。
バルクストア(量り売りショップ)も増えている。
洗剤専門やエコグッズ専門、食材、コスメティック専門のエコショップも増えてきている。
道にはゴミ箱なども設置されているし、分別もしっかりされている。
政府も使い捨てプラスチックの使用禁止もしっかり宣言していて、国全体でエコムードがある。
だが、違和感がある。
歩道の上の数えきれない程のタバコの吸い殻。
歩行者のタバコのポイ捨て。
皆さんお気づきでしょうか?
タバコのフィルターはプラスチックゴミです。
しかもタバコの有害物質が濃縮された、環境にとても悪いプラスチックゴミなんです。
この記事では、タバコの吸い殻のプラスチック問題について記載します。
[目次
・吸い殻が生物を殺す
・吸い殻はプラスチックゴミ]
・吸い殻が生物を殺す
タバコは体に害なのは皆さんご周知の上かと思います。
タバコの吸い殻が海洋生物を殺す殺傷能力があるのはご存知でしょうか??
生産過程で多くの化学物質を使われながら作られます。
タバコには約400種類の化学物質が含まれおり、タバコの葉の栽培中に使われた農薬・除草剤なども混合しています。
そしてそのうちの50種類の化学物質に発がん性物質が含まれています。
海や川に流れ着けば、約400種類の化学物質が水に溶け出します、そして水中の化学物質も吸収しながら漂います。最悪のプラスチックゴミです。
吸い殻1つを1リッターペットボトルに入れれば、それで海洋生物を殺すには十分すぎる殺傷能力のある水に変わります。
実験例
淡水魚と海水魚を使用した実験では、水1リットルに吸い殻1つで(*)半致死量です。
(*)半致死量:48時間以内に実験に使用した魚が半数以上死に至る量。
実際に海には浄化機能や薄められてしまうので、海でどのような影響があるか確実には実証できていません。
フランス政府によると、吸い殻1つで数百リットルの水を汚し、吸い殻は数十年してもなくならないと言う発表もあります。
・吸い殻はプラスチックゴミ
実際に上の図を見ていただければ分るように、海で見つかるプラスチックゴミ第1位はタバコの吸い殻です。
プラスチックゴミなのでもちろん長い間、海を漂います。
そして、フィルターが少し形が崩れ中のフィルター繊維がでてきます。
海洋生物がこれを餌だと思い食べます。人が捕獲しスーパーに並びます。
食物連鎖の中に入っているんです。
知らず知らずのうちに人に帰ってきているんです、こわいですよね??
実際にタバコのプラスチックゴミはどう対策されるのか気になります。
フランスでは年間に300トンの吸い殻がポイ捨てされています。そのうちの10本に四本は海岸・海・川・森林にたどり着くとされています。
世界では、4,5兆本のタバコが年間にポイ捨てされているのではないかという推測が出ています。